ミッチェルと孤独の世界
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kurasawamamoru 2023年09月02日(土) 11:52:23履歴
| あらすじ | ある日、ミッチェルはふとした弾みでジャックとケンカをし、仲違いをしてしまう。 翌日、彼は自分が悪かったのかもしれないと反省し、彼の家に謝りに行く。 だがその途中、彼は公園でジャックがペーターとレムに「ミッチェルくんが嫌いだからだよ」と言っているのを聞いてしまい、ショックを受ける・・・ |
セミたちの大合唱が鳴り響く、どうぶつ島。
ある日のこと、ミッチェルは人気ゲームソフト『あつ森クエスト�� 〜しずえ姫救出作戦〜』で遊んでいた。
ミッチェル「はぁー、たぬきちさんにそっくりなスライムがやっと倒せたよ〜。早く村の教会に行って冒険の書に記録しないと！」
ミッチェルは村の教会へと行き、冒険の書に記録をした。ところが…
ミッチェル「しまった…間違えてジャックくんの冒険の書に上書きしちゃったよ…|||||||それにジャックくんのデータは魔王城の手前まで進んでたはず…|||||||」
ジャック「ミッチェルくん、そろそろ交代してくれよ。もう魔王城でラスボス倒したらクリアなんだ。」
ミッチェル「えっ、あっ…うん。いいよ…。」
ジャック「どうしたんだい、そんなに慌てて？」
ミッチェル「な、なんでもないよ！ちょっとボク、出掛けてくるね！」
ジャック「さてと、ボクの冒険の書は…これだ！……って、あれ？ここの教会って大分、前の場所だよなぁ？ハッ…もしや！」
ミッチェル「ヤバいヤバい！」
ジャック「おいおい、嘘だろ…！これって最初の村じゃないか！それによく見たら勇者ケントも初期装備だし…。レベル98まで上げたのに、レベル5になってる！」
ジャック「ミッチェルくん！！これは一体どういうことだい？！」
ミッチェル「えっと…その…。」
ジャック「まさかキミ、自分の冒険の書をボクの冒険の書に上書きしただろ！」
ミッチェル「ご、ごめん…」
ジャック「ごめんで済むわけないだろ！ボクがどれだけ苦労したと思ってるんだ！寝る時間も惜しんでレベル98まで上げたというのに！」
ミッチェル「ま、また頑張ればいいじゃない。だからさ、もう水に流してよ。」
ジャック「なっ・・・！(カチンッ)」
ミッチェル「ヒィッ・・・！！」
ジャック「キミなんか出て行けっ！顔も見たくない！！！」
ミッチェル「うわぁーーっ！！」
ジャックはミッチェルに花瓶やらスリッパなどを投げつけ、彼を追い払った。
ミッチェル「はぁ…はぁ…ジャックくんったら、たかがゲームくらいで怒りすぎだよ。そりゃ冒険の書を消したボクも悪いけど。ほとぼりが冷めるまでハムカツくんと『スプラ』で遊ぼうっと！」
彼はハムカツの家へと向かった。
ミッチェル「ハムカツくん遊ぼ！」
ハムカツ「ミッチェルかぁ…ゲホッ！ゲホッ！」
ミッチェル「どうしたのハムカツくん、風邪でも引いたの？」
ハムカツ「あぁ、熱もあって寒気もするんだ。」
ミッチェル「そうなんだ。一緒に『スプラ』で遊ぼうと思ってたのに残念だなぁ。」
ハムカツ「ごめんな。風邪が治ったら遊ぼうぜ。ミッチェルもあまり食べすぎるなよ。」
ミッチェル「うん、ありがとう。お大事にね。」
ミッチェル「はぁ…よく考えたら、ボクの謝る態度がジャックくんを更に怒らせる原因になったのかも…ちゃんと謝ろう。」
ミッチェルは公園の前を通った。そこにはジャックとレム、ペーターがいた。
ミッチェルは影に隠れて会話をひっそりと聞いた。
ジャック「全く！酷いもんだよ、他人の冒険の書に上書きするなんて！」
レム「でも、わざとじゃないんでしょ？」
ジャック「あれは絶対わざとだよ。謝り方だって軽く済ませたしね！」
ペーター「それで、ジャックくんはどこまで進めてたの？」
ジャック「魔王城の手前までだよ。レベルだって98まで上げたっていうのに、上書きされたせいで水の泡さ！」
ペーター「途中の冒険の書からやり直したら？」
ジャック「いや無理だね。ボクは１つのデータにしか記録しないんだ。いちいち分けてなんか記録しないよ。」
レム「ふーん…。」
ペーター「でも、そろそろミッチェルくんも反省してるんじゃないかな？」
ペーター「そうだよ。もう許してあげたら？」
ジャック「いや、許すつもりなんかないね！」
レム「どうして？」
ジャック「ミッチェルくんのことが嫌いだからだよ！」
ミッチェル「・・・・ッ！！」
その言葉にミッチェルはショックを受けた。
ジャック「とにかくボクはミッチェルくんを許すつもりは当分ないよ！」
レム「考え直してよ！」
ジャック「いや！無理だね！」
ペーター「もう頑固なんだから…」
ミッチェル「ジャックくんが…ジャックくんが…ボクのことが嫌いだなんて、そんな…」😢。
彼は落ち込みながら、重い足取りで自宅に帰った。
ミッチェル「はぁ〜、ジャックくんに嫌われたらもうボクおしまいだよ…ボクは孤独なんだ…孤独なウサギなんだ……。」
ふと、ミッチェルはテーブルに飾ってあった、ジャックとのツーショット写真を見つめた。
ミッチェルは写真立てごと、ゴミ箱へ投げ捨てた。
ミッチェルがMORIＸ（旧Moritter）を見ていると奇妙なツイートが目に入った。
rabi_en_rose
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