当Wikiは「どうぶつの森」をはじめ、当方が好きなものについて気まぐれに綴ってゆくWikiです。

あらすじ・ある日、ミッチェルは"掛けると願いが叶うメガネ"があると、レムから聞かされる。
・ミッチェルは、「そんなメガネはあるはずがない」と言ってしまい、レムと喧嘩になる。
・そんなある日、ミッチェルの家のポストにメガネが投函されていた。

ある日、ビンタ、ペーター、レム、ミッチェルの4匹は公園でお喋りをしていた。
レム「ねぇねぇ、『願いを叶えるメガネ』の話、知ってる?」
一同「願いを叶えるメガネ?」
レム「あのね、ある落ちこぼれの男の子が学校から帰ってきたら、家のポストにメガネが入ってたんだって。不思議に思いながらもそれをかけてみたら、何でも願いが叶うようになったらしいよ。」
ペーター「へぇ〜、いいなぁ。ボクもそんなメガネ欲しいよぉ〜。おろおろ」
ミッチェル「ええ〜、でもなんか気持ち悪くない?」
レム「えっ、何が?」
ミッチェル「だって知らない人のメガネかもしれないじゃない、そんなのがポストに入ってたら気持ち悪いよ!」
レム「・・・・・・」
ミッチェル「だいたいそんなメガネ、この世にあるワケないよ!くりりん」
レム「そんな、ひどい・・・もういいよ、ボク帰る!!」
レムは走って公園を出ていってしまった。
ミッチェル「あっ、レ、レムくん!!」


ミッチェル「レムくんのこと、怒らせちゃった・・・」
ミッチェルはトボトボと家路を辿っていた。

家に着くと、ミッチェルはポストに何かが投函されているのに気が付いた。
ミッチェル「なんだこれ?・・・えっ!メガネ!?」
なんと、ミッチェルの家のポストにメガネが投函されていたのだ。
ミッチェル「はっ!もしかして・・・レムくんが話してた"願いの叶うメガネ"なんじゃ・・・。」
ミッチェルは家に入り、洗面所の鏡を見ながらメガネを掛けてみた。
ミッチェル「・・・なーんだぁ!普通のメガネじゃないか!」グゥ〜ッ
その時、ミッチェルのお腹が鳴った。
ミッチェル「あっ、おやつの時間だ。今日はフルーツでも食べたいなぁ。」
すると、玄関のチャイムが鳴った。
ミッチェル「はーい!」
扉を開けると、ジャックが箱を抱えて立っていた。
ジャック「これ、実家から送られてきたんだ。ひとりじゃ食べきれないから、キミにも分けてあげるよ。キリッ」
箱の中にはフルーツが詰まっていた。
ミッチェル「わぁ〜い!ありがとう!ちょうどフルーツが食べたいなって思ってたんだ!」
ジャック「おやっ?ミッチェルくんも眼鏡デビューかい?なかなか似合ってるよ!キリッ」

ミッチェル「いやー凄いなぁ!!このメガネ、本当に願いを叶えてくれちゃった!でも・・・待てよ?偶然ってことも有り得るんだよなぁ・・・。」
ミッチェルは二つ目の願いを考えた。
ミッチェル「そうだ!欲しいゲームソフトがあったんだ!」
と、その時、電話が鳴った。
ミッチェル「はい、もしもし?」
ハムカツ「もしもし、ミッチェルか?オイラ、『とたけけの曲全集』のDVDと間違えてゲームソフトを買っちゃってさ!お前、要らないか?」
ミッチェル「ゲームソフト?タイトルは?どうやったらDVDとゲームソフト、間違えるの・・・?
ハムカツ「『まめきちとつぶきちの大冒険4』だゾ〜!」
ミッチェル「えっ!!ホントにっ!それ僕が遊びたかったゲームだよ!」
ハムカツ「じゃあ、オイラの家へ取りに来てくれ!どもども」
ミッチェル「ありがとう、とっても嬉しいよ!」
ミッチェルは確信した。
ミッチェル「間違いない、これはレムくんが言ってた『願いを叶えるメガネ』だ!!
・・・だとしたら、レムくんには本当にひどいこと言っちゃったなぁ・・・」

その時、再び電話が鳴った。
ミッチェル「あれれ、今度は誰だろう?」
受話器を取ると、電話の相手はペーターだった。
ペーター「ミッチェルくん、大変だよ!レムくんが行方不明なんだ!!」
ミッチェル「ええっ!?」
ペーター「ボク、公園から帰る途中、レムくんの家へ寄ったんだけど、『まだ帰ってない』って・・・」
ミッチェル「そんな・・・わかった、みんなで捜そう!!」
ペーター「うん!!」
ミッチェルは家を飛び出た。
ペーターの家に着くと、ジャックとビンタがいた。
ミッチェル「ジャックくんにビンタくんまで!」
ジャック「ペーターくんからレムくんが居なくなったと聞いてね…。」

ミッチェル、ペーター、ジャック、ビンタは公園までの道をくまなく捜しまわった。
ミッチェル「おーい!レムくーん!!」
ペーター「どこにいるのー?レムくーん!!」
ジャック「返事をしてくれ!レムくーん!!
ビンタ「レムくーん!」
だが、いくら捜してもレムは見つからなかった。
ペーター「どうしよう・・・このまま、もうレムくんと会えないなんて・・・そんなのヤダ・・・!!」
ペーターは今にも泣きだしそうだった。
ミッチェル「ペーターくん・・・」
その時、ミッチェルに考えが浮かんだ。
ミッチェル「・・・そうだ!このメガネで、何かわかるかも・・・。でも、願いはあと1つだけ・・・。」
だが、迷っている余裕は無かった。

ミッチェルは心の中で強く念じた。
ミッチェル「(お願いです、どうかレムくんの居場所を教えてください、お願いです・・・!!)」
すると、ミッチェルの頭の中にある光景が浮かんだ。
レムが暗い場所でうずくまって泣いている様子が映し出された。
ミッチェル「レムくん・・・!!待って、この場所、見覚えがある!!」
ミッチェルは神経を研ぎ澄ました。
ミッチェル「・・・何か聞こえる!!」
葉の揺れるザワザワという音が耳へ届いた。
ミッチェル「・・・みんな、こっちだ!!」
ミッチェルは一同を引き連れ、駆け出した。

ミッチェルは町外れの深い森へ向かった。
ミッチェル「ボクの憶測が正しければ・・・!」
そして、彼は苔むした古井戸の近くへ辿り着いた。
ミッチェル「レムくん!聞こえる?レムくん!」
???「そ、その声は・・・ミッチェルくん?」
井戸の中から声がした。
ミッチェル「レムくん?レムくんなのかい?」
ミッチェルは井戸の中を覗き込んだ。
レム「みんな・・・!!」
ミッチェル「待ってて、いま助けるよ!!」
ジャック「でも、どうやって助ける気だい?」
ミッチェル「何かロープの代わりになるものは無いかな・・・。」
ビンタ「あっ、あの木から長いツルが伸びてるよ!」
ジャック「よし、あれを使おう!」
一同はツルをもぎ取ると、井戸の中へ垂らした。
ミッチェル「レムくん、これに掴まって!」
レムがツルに掴まると、一同は力を合わせて引っ張った。
一同「んーしょ、んーしょ・・・!!」
だが、井戸の内側が滑りやすく、レムはなかなか上れなかった。
ミッチェル「絶対・・・絶対助けるんだ・・・!!」
ミッチェルは力の限り引っ張った。
そして、ついにレムを井戸から助けだした。
ミッチェル「レムくん!怪我はない?」
レム「う、うん・・・。」
ミッチェル「良かった・・・。」
ペーター「でも、なんでこんな所にいたの?」
レム「分からない・・・気がついたら、ここに来てて・・・。」
ジャック「どうして井戸の中に?」
レム「何かにつまずいた拍子に落ちてしまったんだと思う。」
ビンタ「とにかく無事で良かったぁ!」
突然、ミッチェルがレムの頬を叩いた。
レム「・・・!?」
ミッチェル「みんな心配したんだよ!!」
レム「ミッチェルくん・・・ごめんなさい・・・。」
ミッチェル「こっちこそ、ごめんね。」
レム「えっ?」
ミッチェル「ううん、何でもない。さぁ帰ろ!」
ジャック「ところでさ、ミッチェルくん?」
ミッチェル「何?」
ジャック「どうして、レムくんの居場所が分かったんだい?」
ミッチェル「それは・・・。」
ビンタ「そんなの良いじゃない!レムくんが無事だったんだからさ!」
ジャック「・・・そうだね!」
ミッチェル「あれ?僕、何か大事なことを忘れているような・・・。」
ジャック「お〜い!ミッチェルくん!」
ミッチェル「ま、いっか!待ってよジャックくーん!!」
こうして一同は各自、家へと帰った。

次の日
ミッチェル「あ、あれ?メガネが、メガネが無いぞ〜。確かにここに置いたのに、どこに行ったんだろ〜。」

あの願いの叶うメガネ・・・次はあなたの家のポストに投函されているかもしれませんよ・・・?

ハムカツ「ミッチェルのヤツ、なかなかゲーム取りに来ないな〜。やっぱり要らないのか?仕方ない、ブッ○オフに売るか。どもども」

The End

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